櫻井 淳一(さくらい じゅんいち)
東京都板橋区出身。
大正初期(1915年)から美術鋳造に取り組んできた櫻井美術鋳造は、歴史の長い美術品鋳造技術をベースにしながら、イタリア留学で学んだヨーロッパの美術鋳造法を加味し、感性豊かなブロンズ作品造りに取り組んでいます。
彫刻・工芸・建築等の分野で、数多くの作品作りに協力してきました。オリジナルイメージを忠実に再現する砂型、ガス型製法による鋳造作品。作者の創作意欲に最終段階まで徹底的に答える石膏型鋳造(ロストワックス)作品。従来のロストワックス鋳造に比べ、細かい部分やシャープなエッジ部分にも優れた再現性を発揮する精密鋳造作品があり、その精密鋳造技術には高い評価をいただいております。
日本は勿論のこと、世界のあちらこちらで櫻井の工場で完成した重量感に溢れた作品や製品が人々に安らぎを与えています。
経歴
1956年 |
板橋区立上板橋第三中学校卒業 。 櫻井鍛冶鋳物工場に従事す。 |
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1960年 |
東京都中小企業幹部職員研修(銅合金鍛物技術)課程を修業。 |
1974年 |
文化庁芸術家在外研修員としてイタリア( ローマ)に留学しイタリア式鍋型石膏美術鋳造法を研修する。 |
1984年 | 日本美術鋳造家協会、蝋型石膏鋳造研究会設立、責任者としてグループで、鑞型石膏美術鋳造法を日本で初めて発表会を日本美術家会館にて催す。 主催・日本美術鋳造家協会・文化庁推薦・日本美術家連盟後援 |
1984年 | 美術彫刻作品 メンテナンス社 ニッチを設立社長に就任 |
1986年 | 山本稚彦、工藤健、長江録弥、岩野勇三各作家の原型を蝋型石膏美術鋳造法でブロンズ製作し二度目の発表会を催す 主催・日本美術鋳造家協会・文化庁推薦・日本美術家連盟後援 日本美術鋳造家協会会長に就任 |
1987年 | 有限会社 櫻井美術鋳造 3代目社長に就任 |
1994年 | 東京芸術大学工芸学科にて錨型石膏美術鋳造の集中講議を行う。 |
2000年 | 板橋合金鋳造工業協同組合理事長に就任 |
2002年 | 文化庁芸術家在外研修員の会会員(理事) |
2004年 | 板橋合金組合を協同組合法により手続きをし解散する。 女子美術短期大学非常勤講師就任 、鋳造講演、実習の指導 東京商工会議所・板橋支部 自己開発「ロストプラスチック精密鋳造製・美術工芸品」に対し板橋ブランド・「板橋FINE・WORK事業」、認定を受ける |
2006年 |
日本美術鋳造家協会会長退任、相談役 |
2016年 | 3代目社長を退任 |
個人活動
1996年 | ロストプラスチック鋳造法による「銀製模型展示会」を催す。 銀座ギャラリー近江 |
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2003年 | 社団法人日本建築美術工芸協会講演「東大寺大仏鋳造について」 |
2004年 | 東京西南ロータリークラブ講演「鋳造・美術鋳造の話」 |
2004年 | 表参道女性像「ヨンデル」 |
2005年 | 東京国立近代美術館ガイドスタッフ研修会講演 ( 東京国立近代美術館ガイドスタッフ) ( 国立西洋美術館ガイドスタッフ) 「蝋型石膏美術鋳造について」後、櫻井美術鋳造工場見学 |
2005年 | 精密な銀製模型 櫻井淳一展を催す。銀座(株)宮本商工 社団法人 鋳造工学会会員 銅合金鋳物研究会会員 |
2010年 | 公文像(公文塾)カナダ |